賃貸物件の退去時に修繕費を求められないためには、壁や床などを傷付けないように注意する必要があります。
しかし、いつの間にか発生しているフローリングのカビは、取り方がわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、フローリングにカビが発生する原因・カビの取り方・退去時の対応を解説します。
賃貸物件でフローリングにカビが発生する原因
まず、フローリングに直に布団を敷いて放置していると、カビが発生しやすくなります。
人間は寝ている間に大量の汗をかくため、汗によって布団が湿ると同時に体温で温められ、カビが発生しやすい環境になるのです。
また、室内で観葉植物を育てている場合には、植木鉢の水が原因でフローリングにカビ発生することもあります。
植木鉢の下に受け皿を置いたとしても、周辺はカビが発生しやすい状態になります。
さらに、灯油ファンヒーターを使用していると、燃焼時に二酸化炭素と水を排出することから、ほかの暖房器具よりもカビが発生しやすくなる点に注意が必要です。
賃貸物件のフローリングに付いたカビの取り方
まず、カビの胞子をまき散らさないように、濡らした雑巾でカビを丁寧に拭き取ってください。
拭き取っただけではカビが増殖する危険があるので、続けてアルコールやエタノールを吹きかけて拭き取ります。
この際のアルコールやエタノールは、消毒や殺菌に効果がある80％程度の濃度のものを使用しましょう。
さらに、フローリングの板の継ぎ目に付いたカビを落とすために、爪楊枝や歯ブラシで汚れをかき出します。
カビが落とせたら、最後に防カビ効果のあるワックスをフローリングに塗布して終了です。
ただし、賃貸物件では勝手にワックスを塗ることが禁止されているケースもあるため、事前に大家さんへ確認しましょう。
賃貸物件のフローリングにカビが発生した場合の退去時の対応
賃貸物件には、室内を入居時のようにしてから退去しなければならない「原状回復義務」があります。
そのため、生活のなかで付いてしまったフローリングのカビも、原状回復を求められる可能性がある点に注意が必要です。
とくに、カビが発生しやすい状況を把握していながら放置したり、カビが発生しているにも関わらず清掃を怠ったりした場合には、フローリングの修繕費用が入居者負担になることがあります。
ただし、断熱性の低い窓など建物の構造的にカビが発生しやすい場合には、入居者の落ち度にならず修繕費用は大家さん負担となるのが一般的です。
まとめ
賃貸物件では、フローリングに直接布団を敷いたり植木鉢を置いたりしていると、カビが発生する原因になります。
フローリングにカビを見つけたら、水拭きしてからエタノールなどで殺菌消毒することが大切です。
湿気やカビを放置すると退去時の修繕費用が入居者負担になることもあるため、日頃から気を付けましょう。
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